こんにちは、DSKです。
みなさんは今までに「これ続けても無駄だと思うんだけど、今更引くに引けないよなぁ…」と思って何かを続けた事はありませんか?
これ、実はちゃんと行動経済学で名称が付いている現象なのです。今回は実際に僕自身が体験した色々な実例を基にこの現象について解説していきます。ちょっと難しそうな話もありますが、他人の失敗談がお好きなそこのあなたには特にオススメな内容となっていますので、是非最後までお付き合いください!
現象の名前はコンコルド効果
タイトルにもありますが、この非常に有名な現象の名前はコンコルド効果と言います。別名はサンクコストエフェクト(sank=埋没 cost=費用 effect=効果で「埋没費用効果」)と言い、世界的に有名なイギリスとフランスが共同開発した『コンコルド』という超音速旅客機の商業的な失敗を事例に、こう呼ばれている現象になります。
Wikipediaの『コンコルド効果』のページには以下の様に書いてあります。
ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%89%E5%8A%B9%E6%9E%9C
どうでしょうか?思い当たる節のある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
僕は思い当たる節が数え切れない位あります
婚活に限らず、僕には思い当たる節が両手の指では足りない位あります。そんな僕の失敗のいくつかを今日は曝け出してスッキリしたいと思います!
まずは些細な失敗
ジャブからいきます。
- つまらない映画を最後まで見る
タイトルは伏せますが、僕の大好きな某漫画の実写映画で明らかに面白くないと見る前から分かっていて、実際見ても面白くないのに、帰るどころかトイレまで我慢して最後まで見てしまうという事がありました。 - 居酒屋でお酒のボトルを頼んで、飲み切ろうとして潰れる
若い頃お酒の飲み方を知らなかったのもありますが、居酒屋で焼酎のボトルを頼み、酔っ払ってしんどいのに飲み干さないと勿体ないと思ってしまったが故に潰れて帰れなくなった事もありました。
投資での失敗
これはあるあるでしょう。
- 損切りが出来ずに損失を拡大
投資は利益も出れば損する場合もありますが、損失が出た際に明らかに相場の地合が悪いにも関わらず、僅かな赤字に対して「この損失を取り戻したら決済しよう」と考えて保持・もしくは買い増しをして大損し、涙目敗走という事が何度もあります。同じ様な思いをした方も少なくないでしょうね。
遊びでの失敗
これは多分一番多いんじゃあないかな…。
- ギャンブルで負けが嵩んで取り戻そうと大赤字
若い頃パチンコやパチスロなどで負けている時に、やめればいいのに取り戻そうと熱くなって続け、結果大損をするという愚かな行為を幾度となく繰り返してきました。これはもうギャンブルをした事ある人は恐らく大半が味わった事があるのではないでしょうか。僕は借金してまでやる事はなかったので、ある意味それだけが救いでしたね…。
ゲームでの失敗
自分で書いててへこみました。
- 課金したソシャゲをやめられなくなった
妻もこのブログを見ているので数字は伏せますが、独身時代はいくつかのスマホゲーのガチャにウン十万円使ったりもしていました。
ゲーム自体に飽きても、それまでにお金と時間をかけて育てたキャラクター達が勿体なくて辞めるに辞められず、惰性で続けてたまに課金し更に傷口を広げるといった真似をしていました。
今はもうやっていませんが、それでもなんとなくアプリをアンインストール出来ていません…。 - 2万時間以上続けたオンラインゲームをやめられなかった
これが自分でも一番やばいなって思うしくじりです。書いてて自分にひいてます。
タイトルは伏せますが、9年弱で2万時間以上遊んだオンラインゲームがあります。これがどれくらいやばい数字かというと、9年間=3287日とした場合に、1日平均6時間遊んでいます。当然やらない日もあれば、命を削って遊んでいた日もあり、酷い時は6時間の睡眠時間以外全てゲームをしているという、まさに仮想空間の住人でした。
ちなみに1年は8760時間なので、人生の内2年3ヶ月以上を1つのゲームに費やした計算になり、合格に必要な勉強時間が3000~8000時間と言われている超難関資格・司法試験を2.5回~6回合格するだけの時間に相当します。勿論遊びと勉強じゃあ違いすぎますけどね。
更にタチの悪いのがここでコンコルド効果が働いていたことによって、4年目位から飽きていた上に楽しいと思う機会も減り、続ける意味を感じられなかったにも関わらず、辞めるに辞められずにだらだらと時間だけを浪費していった結果、とんでもないプレイ時間になってしまいました。
そのゲームで遊んでる間はお金を使わないのでモリモリ貯金が増えましたし、そのゲームは趣味としてやっていて楽しかった事も沢山あったので後悔は全くしていませんが、冷静に数字を見ると自分に対して唖然とします。
そのゲームはある日「もう絶対にやらん!完全にやめた!」って決めて、完全に断ち切って以降一度もやっていません。辞める前と生活環境も大きく変わった事もある為、今後もやりません。
婚活の失敗
特にゲームでの失敗が大きすぎて、婚活の失敗なんて大した問題じゃあない気がしてきましたが、婚活でも失敗は多々あります。というか頻度に関しては婚活の方が多い気がしますね…。
- オーネットを辞められなかった
オーネットの体験談の記事にも書いてある内容で、どれだけオーネットに恨みがあるんだと思われそうですが、特に恨んでいるとかではなく純粋に自分の犯した失敗だったと思っています笑
かなり早い段階で「明らかに自分の求めるサービスではない」と分かっていたのにも関わらず、2万円のサービスが終わる3ヶ月間が勿体ないという気持ちがあった為辞める事が出来ず、結局月会費2ヶ月分3万2000円を追加で捨てる羽目になりました。 - マッチングアプリで無駄なメッセージのやり取りを続けていた
貰えるいいねやマッチングが少なかった頃、冷静に考えれば自分の条件に合致していない女性とマッチングした時にメッセージのやり取りをやめることが出来ずだらだらと続けてしまい、メッセージを考える為にそれなりの労力を使った結果、疲れてしまっていたという経験が何度かあります。
また、メッセージのやり取りを続ける=投資する労力や時間が増えるという事になる為、更に埋没費用が増加していく結果に繋がっていきます。 - 完全に脈無しだと思われるマッチングの為に課金を延長した
無駄なメッセージのやり取りに近いのですが、明らかに脈が無さそうな素っ気ないメッセージしか返ってこないのに、やめようと思っていたアプリの課金を延長したことがあります。結局フェードアウトされて、なんて無駄な金を…という気持ちになってしまいました。 - 実際に会ってもあんまり盛り上がらないのに終了出来ない
もうこれも同じ様な物ですね。未来が見えない方と何度かお会いしたりした事もあります。こういうのはお互いの為にならないから、さっさと終わらせて次に行くべきなのになんとなく切るに切れないという事もありました。
僕自身ではないけど、あるあるなケース
- 片思いの相手やホスト、キャバ嬢に貢ぐのを辞められない
プレゼントする→喜んでくれる→ワンチャンあるかも→更にプレゼントするの負のループです。これは容易に想像が出来る事象ではないでしょうか。 - 赤字を垂れ流すプロジェクトを断れない
これは仕事のあるあるで、僕自身昔そういったプロジェクトに関わった事もありましたが、明らかに割に合わない仕事を「関係の長いお客さんだから」という理由だけで受けてしまい、当然赤字が止まらず社員も疲弊していくといった事もあります。
コンコルド効果にどう対処すればいいのか
コンコルド効果は客観的な判断が出来なくなり、結果として更なる損失を生み出します。
これだけコンコルド効果にどっぷり肩まで浸かってきた僕が言うのもアレだと思いますが、実はコンコルド効果には対処法があります。僕自身はオンラインゲームを辞めた時にコンコルド効果への対処法がある程度身についたと思っています。(高い代償でしたが…笑)
では実際にコンコルド効果を断ち切る為にはどの様な行動を取れば良いのでしょうか?
現状を認識する
判断力が鈍っているので簡単な事ではありませんが、少しでもおかしいなと感じたらまず状況を疑い、現状を一歩引いて見つめ直し、認識・自覚する事が大切です。
「もしかしたら自分は今コンコルド効果に陥っていて正しい判断が出来ていないかもしれない」と思う事が状況から抜け出す第一歩です。
このまま進んだ未来を考えてみよう
現状を認識したら、今まで費やしたコストについては一旦置いておいて、このまま進んだ先の未来について冷静且つ客観的に考えてみましょう。
その未来にかかる費用が「損失」だと考えられる場合は「損切り」をするべきで、何らかのリターンが期待出来る「投資」だと考えられる場合は「投資を継続」するべきです。
例えば婚活でコンコルド効果を認識した場合はこの様な形で対処出来ます。
- 今デートしてる人はあなたに取ってアリな人ですか?ナシな人ですか?
- アリ
リターンが期待出来るので投資です。続けましょう。 - ナシ
リターンが無いのでとっとと次に行きましょう。お金と時間と労力を使わなくて済みます。 - 分からない
何回か会ってからまた考えてみましょう。
- アリ
- 盛り上がらないメッセージを続けている方は、自分が相手をどう思っているか考えてみましょう
- 相手に関心がある・会ってみたい
話を盛り上げる様頑張る「追加投資」を行って、機を見てさっさとお茶にでも誘ってしまいましょう。メッセージが続いているなら相手も貴方に興味があるはずです。 - あんまり合わないなと感じる・興味無い
メッセージにかける労力と時間は「損失」なので、他の人を探してみましょう
- 相手に関心がある・会ってみたい
- お金を払っているけど成果が釣り合わないという方は1ヶ月後を想像してみましょう
1ヶ月間の費用はいくらですか?過去、1ヶ月の平均の成果はどれ位ありましたか?- 成果に対して1ヶ月の費用が妥当もしくは安いと感じる
続けましょう - 成果に対して1ヶ月の費用が高いと感じる場合
成果に見合わないのであれば「損失」なので、損切りして他のサービスを検討してみてはいかがでしょうか
- 成果に対して1ヶ月の費用が妥当もしくは安いと感じる
どうでしょう。なんとなくイメージが湧いたでしょうか?
損切りするには合理的な考え方が必要
誰だって損は嫌いです。僕だって損するのは大嫌いです。
「損切りをする」という事は「損失が確定」します。人間には損失回避バイアスという性質が備わっていて、得をするより損をする方を嫌います。Wikipediaのプロスペクト理論のページにはこの様な記載があります。
人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88%E7%90%86%E8%AB%96
つまり、なかなか損切りが出来ないのは人間として当たり前の事なのです。ですので、この損切りという行為は損する事で得られる利益に目を向けて合理的な考え方で行う事で精神的な負担を減らせます。
「損して得取れ」という言葉もある様に、婚活でも自分にとっての利益が最終的に最大化する事を優先するのが一番の方法になります。
難しい事だとは思いますが、婚活の精神的・金銭的・時間的な負担を軽減する為の知識として、この情報がお役に立てる事を願っています。
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